ユダヤ人には、どうして成功者が多いのか?
ユダヤ人の優秀さを表すエピソードとして、ノーベル賞受賞者の比率が上げられます。
ユダヤ人は、世界人口のわずか0.2%しか存在していないにもかかわず、ノーベル賞受賞者のうち、なんと22%を占めています。
世界から見たら圧倒的少数派にも関わらず、ビジネス、学問、芸術など多方面で活躍する人材を輩出することができるのはなぜか。
その秘密を、京都大学、ハーバード大学法学校博士課程合格のエリート弁護士で、ユダヤ教への関心から、自身もユダヤ教徒に改宗した、石角完爾氏さんの著書「ユダヤ人の成功哲学・タルムード金言集」の中から紹介します。
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迫害の歴史が産んだ!ユダヤ流リスク管理の考え方
ユダヤ人でビジネスの成功者が多いのは、幼い頃からビジネスの基盤となる「リスク」という概念を、さまざまな視点からおられる訓練をつんでいるからだと思う。15p
ユダヤ人の歴史は、迫害の歴史です。
第二次世界大戦時、ヒットラー率いるナチス・ドイツによるホロコースト・大量虐殺の事実はあまりにも有名ですが、さかのぼれば、エジプトからの脱出をはじめ、何度も差別される経験をしてきました。
持っていた土地や貴金属などの財産も、明日になれば、失ってしまうかもしれない。そのため、例え今現在が右肩上がりでも、リスク分散して、どんな危機にも耐えられるようにしておくのです。
- 「夏の暑いときにこど冬のストーブの燃料代を蓄えよ」
- 「明日やる仕事を今日やり、今日買うものを明日にすれば金は貯まる」
- 「金を数えるには3つの方法がある。倹約、節約、勤勉だ。」
どれも、ユダヤの格言ですが、堅実さがうかがえますね。
心の平和は財布の中身次第!お金の知識継承
この世には人を傷つけるものが3つある。悩み、いさかい、空の財布。3つのうち空の財布が最も人を傷つける。24p
ユダヤ人がお金儲けを得意とする理由は、お金に関する教育がしっかりしているからです。
タムルードは、ユダヤの学者たちの議論を文字に残した書物で、日常生活から、お金、恋愛にいたるまで、あらゆる知恵がおさめられています。その説話を、先祖代々、親から子供、そして孫の代まで教えていきます。
日本の教育のように一方的に教えるだけでなく「なぜ?」と疑問を持たせ考えさせることを大切にします。いまの常識は未来の非常識かもしれず、自分の頭で考えることができうないと、生き残りが難しくなるからです。
日本人のように「地獄の沙汰も金次第!」「お金よりも、友情の方が大切」など、お金を絶対視しつつも蔑み、自分は興味がないような態度をとるのではなく、現実的にお金の大切さを把握しているのです。
自分を笑い飛ばせ!人類最高の叡智はユーモア
ユダヤ人の鼻が大きいのはなぜか知っているか。それは空気がタダだからだよ。198p
ユダヤ人は、自分の逆境をジョークで笑い飛ばします。
もともとは、虐待、迫害、差別などヒドい目にあっている状態を、笑い飛ばすことで逆境を乗り越えるために発達しました。
たしかに、自分のコンプレックスとか、まわりの人が気にしてそうなことをあえてネタにしてジョークを言ってきたら、あ、この人おもしろいな、良いやつかも。と、心の距離がグッと縮まる気がします。
実際「わたし、松尾伴内に似てるんです。」って自己紹介して微笑んでくれた女の子は、隣にいた美人だけどブスッとしてる女性よりもはるかに印象がよかった記憶があります。
英語のユーモアの語源は、ラテン語のhumor(フーモル)で、「湿り気」や「体液」を指すことばである。「ユダヤ人最高の知恵」前島誠 169p
ユーモアは、あるべき自分の姿「理想」と「現実」のあいだの潤滑油としての役割を果たしているのですね。
まとめ
ユダヤ人が成功する理由は、タルムードを基本とした教育にある!!
さいごに。ユダヤの説話の中から、ある1つの物語を紹介します。あなたならどうするか、ぜひ自分の頭で考えてみてください!もちろん「なぜ?」という理由をつけることもお忘れなく!
あるとき、1匹のキツネがブドウ畑のそばを通りかかりました。そこには、とても美味しそうなブドウが実っていました。キツネは、早速そのブドウをとりに畑に入ろうとしましたが、檻のスキマが細くて入ることができませんでした。
そこでキツネは考えました。「何日か、ウサギを捕まえるのをやめて、食べるのを我慢すれば、痩せて入ることができるかもしれない」
作戦は、成功しました。
畑の中に入ったキツネは、思う存分ブドウをたべることができました。しかし、ある問題が起きてしまいました。食べすぎが原因で、檻から出ることができなくなってしまったのです。
その畑の主人は、見つけたキツネは、すぐに猟銃で殺すことで知られていました。さてあなたは、どちらの行動にでるでしょうか。
- 食べたものをすべて吐き出して、スグに檻から脱出する
- せっかく時間をかけて檻に入ったのだから、痩せるまで待つ
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