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ニューヨーク旅行記 67日目
9月8日(日)
どうしていいのか分からず、そわそわする。
とりあえず何かしなければいけないと思って、外へ出る。
何をすればいいのかよく分からないので、駅前のベンチに座る。向こうから誰かが歩いてくる。あ、同じゲストハウスに泊っているヘアスタイリストの人だ。
ニューヨークコレクションで仕事をする為に来ているらしい。
これからどうするの?自衛隊に入ろうと思っています
「これからどうするの」と聞かれる。「自衛隊に入ろうと思っています。」と答える。
「何で?」と聞かれる。「自分で考えるのが嫌なんです。」「アートって競争激しいじゃないですか。」とかなんとか答える。
最終的に「まだ何にも始まってないのに何をそんなに心配しているの」と言われてビックリする。
下積みというと何か変だけれど、どんなことをするにも仕事ができるようになるまで、スタート地点にたてるまでに時間が必要なんだ、やっぱり、、、。
今の時代、バイトしたりしてもアート活動とか何とかってできちゃうし、バンドでも絵画でも何でもなんでもそれなりにチヤホヤされるくらいには簡単になれちゃうんだろうけれど、
そういうのって、彼らからするとスタート地点にすら立っていない人としての認識なのだなあ。
スタート地点に立ってもいないのに、辞めるとか何とか言ってた自分って超恥ずかしいなあ。
「人生には越えなきゃいけない壁ってあるけれど、本当に自衛隊ってその壁なの?そうじゃないんじゃない?」うむむ、たしかに。
壁とか何とか以前の問題、まだ何にも始まっちゃいない
北野武監督の映画「キッズ・リターン」の中で「俺達もう終わっちゃったのかなあ?」「バカ野郎!まだ始まっちゃいねえよ!」っていう台詞があってすごい好きだ。
若いってことはつまり、まだ何にも始まってすらいないのに、始まっちゃったとか終わっちゃった辞めるとか辞めないとか何とか色々と勘違いしちゃう、そういう過ち、過ちって言うか、まあそういうカワイイお花畑思考回路ということなのかなあ。
まだまだアホだなあ。お花畑だなあ。それに比べて。プロってすごいな。
まだまだ何にも始まっていないとするなら、いつ始まるんだろう。いつ始まるんだろうって言ってるからいつまでたっても始まらないんだろう。
いつ始めるんだろう。いつ始めるんでしょう。いつ始めましょうか。か。かかかなんでもやっぱり、自分で決めなきゃいけないんだな。なー