ドローン世界3大メーカーDJI,3DRobotics,Parrotカルチャーの違い

ドローン世界3大メーカーといえば、中国DJI、アメリカ3DRobotics(ロボティクス)、フランスParrot(パロット)です。

ぼくは観念的な人間なので、企業がどういう考え方を持って仕事をしているかが気になります。

そこで本日は、三大メーカーの創始者に実際にインタビューした文章が掲載されている、ハイパーメディアクリエイター高城剛さんの著書「空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか? ドローンを制する者は、世界を制す」を参考に、それぞれの企業が目指す社会(ビジョン)と特徴を紹介します。

現在ダントツ1位!ドローン市場70%を独占する中国DJI

現在、全世界のドローン市場の70%を独占、中国深センを拠点に、創業わずか10年で1兆円企業になった中国DJI。

特徴は、秘密主義とスピードです。

後述する2つの企業がオープンソースなのに対して、DJIは全ての技術者を内側に囲っています。また、オフィスも外側からは分からないようになっています。

だが、この中国式システムは決してオープンとはいい難い。今や3,000人以上が働くDJI本社の住所は非公開であり、中に入るどころか近づくことも難しい。初めて訪問する時にもらったメールにも、「住所を公開してはならない」旨が、厳しく書かれていた。

また、DJIは中国のシリコンバレーと呼ばれる、世界一巨大な製造拠点・深センにあります。

香港科技大学など中国中から優秀なエンジニアを始めとする人材が集まり、すぐに商品を開発することができるので、超高速でPDCAサイクルを回すことができます。

DJIは、Phantomシリーズ、Inspire、MavixPro、OSMO、Sparkなど、次々と新製品を出してきますが、そういう秘密があったのです。

深センは、今月中旬から視察に行く予定なので、また記事にします。

ドローン界のアンドロイドへ!クリス・アンダーソン率いる3D Robotics

元WIREDの編集長で、フリーミアムモデルについて書いた本「フリー <無料>からお金を生みだす新戦略」など著書で知られるアメリカの有名ITジャーナリスト、クリス・アンダーソン氏が創業した3D Robotics。

特徴は、オープンソースです。

DJIが秘密主義を徹底しているのに対して、3D Roboticsはドローン自体をただの「箱」としてとらえており、全世界から知識と技術を集結させて未だ見ぬ未来に期待を寄せていてます。

DJIの強みはハードウェアにある。彼らはハード開発するスピードが速いし、安価な製品を生み出すのも得意だ。だが、彼らが作っているのは、ただの製品だ。それを提供することで、世の中をどう変えていくのかというビジョンには欠けている。一方、僕たちが作っているのは、単なるドローン製品ではない。ドローンは世の中を変える可能性を秘めている、いわば世の中を支えるプラットフォームインフラになりえるものと考えている。

iPhoneは、日本では誰もが手にすることができますが、世界的にはわずか世界人口の10%しかシェアを獲得することができていません。Appleが自社でソフトウェアを囲い込む作戦をとっているからです。

3D Roboticsの目指す未来(ミッション)は、現実世界のGoogleです。

いまの世界では、外国にある花はネットで画像検索することしかできませんが、現実を「検索可能」にすることで、ドローンが検索して自分の手に届けてくれるようになるかもしれません。

美しいおもちゃを!鳥を語るフランスのParrot

欧州を代表するフランス・パリのドローンメーカーParrot。もともと電子会議システムなどを手がける通信機メーカーでした。

Parrotは、とにかくセンスが良いです。お洒落です。

DJIや、3D Roboticsのようなスピード感や、未来を変えるヴィジョンと比べると、かなりスマートな印象。

僕らが作っているドローンはあくまで美しいおもちゃだ何千キロ戻るような小さくて美しい渡り鳥をイメージしているんだよ。

日本にも鶴という渡り鳥がいるね。こちらにも大きな渡り鳥はいるよ。彼らは2,3日がかりで北欧から北アフリカまで飛ぶんだ。でも、ツバメを見るといい。小さなサイズなのに、大きな渡り鳥と同様に2,3日で北欧からアフリカまで飛んでしまう。だったら小さいほうが、チャーミングで美しいと思わないかい?スモール・イズ・ビューティフルというのが、僕らの考え方なんだ。

肩の力が抜けていてて余裕を感じます。さすが、パリジェンヌ。

アート・バーゼル香港のときに、たまたま香港のオフィスを訪れたことがあり、実物にDISCO FPVを触らせてもらったのですが、洗練されているなあと感じたことを覚えています。

「ドローンやってる」と胸をはって男が言えないのは「ラジコンの延長」「オジサンの趣味」「ダサい」みたいなイメージがあり女性からのモテに繋がらなさそうだからだと思うのですが、これならけっこういけそうな気がします。

さいごに

どのメーカーも、かなり考え方が違って面白いですね。

とはいえ実際に飛ばしたものはDJIしかないので、3D Robotics、Parrotも操縦してみたいです。

ABOUTこの記事をかいた人

現代アート好きドローンライター。日中英で影響力を持つ人物になるべく瞬発力を鍛える日々です。岐阜出身、大阪芸大卒。フィリピンで英語習得後、助成金を得て渡米、NYで修行しました。執筆実績:LIG,グノシー,DRONE MEDIAなど