馬鹿になれ!幸福になる「脳の使い方」茂木健一郎

幸福になる「脳の使い方」茂木健一郎(PHP新書)を読みました。普遍的な話が多く、誰にでも役に立つ内容満載で面白かったので紹介します。

現実と理想を埋められず女性にフラれる

茂木さんのエピソードの中で、ぼくが一番好きなのは、大学時代に好きな女性にフラれた時の話です。

アインシュタインに憧れ東京大学・物理学科に入学したものの、彼女が話す内容と言えば「卒業したら、何年で助教授になって、年収はいくらで、、」「来週は、湘南へツーリング、、、」など、どれも現実的な話ばかり。

対照的に、相対性理論やチョウの話など、彼女からすると全く眼中にないことにばかりに熱中している自分。仮に研究者としての進路を選んだとしても、陽の目をみるのは、わずかごく一部。それ以外は、食うや食わずのギリギリの生活を余儀なくされるという現実。

当然、そんな彼女とは、うまく価値観が合わず、ついには、フラれてしまいます。

その悔しさを、どう解消したと思いますか?

なんと、物理学科を卒業した後、法学部に入学しなおしたのです。”東大法学部”という日本のエリート街道の象徴に入ることで、彼女を見返そうとしたのです。

しかし、その夢も、入学3日目で、儚く消えてしまいました。

「外務省に入ったら、数年後には税務署長として天下りして、地元の名手の娘とお見合い結婚でもして、、、」「どこが出世が一番早い?」「出世をするなら警察庁だ」

教室で、学生たちが話していた内容は、自分の理想とする世界とは、程遠いものでした。

ありのままの自分を受け入れる」ということの大切さ

その時、気づいたのです。

本当に自分が好きなのは、小学生の時から研究していたチョウであり、アインシュタインであり、世間的には立派ではないかもしれないけれど、それと関わっている時が、一番幸せなのだということを。

このエピソードから学びとれることは「ありのままの自分を受け入れる」ということの大切さです。

誰にでも、自分の可愛いプライドを守るために、時には、嘘をついてしまうことがあります。でも、そんな”情けない自分”とも向き合い受け入れれば、それに縛られることもなくなるそうです。

まさに以前、茂木さんから直接教えていただいた「馬鹿になれ!」と共通する話だと思います。

馬鹿になれ!幸福とは技術の積み重ね

ぼくも茂木さんと同じで、大学に入るまでは、毎日が腹痛で、女の子にもモテず、他人との距離感が分からず苦しみました。

でも、普通科の進学校から、たった一人ではあったけれど、勇気を持って芸大に進学した時から、人生は好転したように思います。

茂木さんの、冴えなかった過去に対しては親近感を覚えたし、それを隠すことなく書いてしまうその姿勢は、見習いたいと思いました。

この中では「幸福とは技術の積み重ねである」という観点から、ストレスを溜めない為に、日々の生活の中に句読点を打つ、文学や芸術に触れる、何も考えずにボーッとする時間を作るなど、今スグ活用できる内容がふんだんに盛り込まれています。

ABOUTこの記事をかいた人

現代アート好きドローンライター。日中英で影響力を持つ人物になるべく瞬発力を鍛える日々です。岐阜出身、大阪芸大卒。フィリピンで英語習得後、助成金を得て渡米、NYで修行しました。執筆実績:LIG,グノシー,DRONE MEDIAなど