反日感情が1番強い国だから。あえて中国で活動する作家・山下智博

中国・上海を拠点に活動する日本人アーティスト・山下智博さん。

中国版YouTube「Bilibili(ビリビリ)」での動画再生回数が6億回超え、いまや中国で1番有名とされている日本人作家ですが、そもそも活動拠点として中国を選んだ理由は「反日感情が1番強いから」でした。

日本の正しい情報が伝わっていない

山下さんは、中国の人気動画サイト「Bilibili(ビリビリ)」で、日本語教育を含めた日本のおもしろ情報を紹介する動画「紳士大概一分間(紳士の大体一分間)」を投稿しています。

キッカケは日本の情報が、正しく中国人に伝わってないことが分かったからです。

中国では2011年、2012年位からインターネット動画が普及し始めました。それまでもインターネット動画自体はありましたが、家にパソコンがある人、裕福な人しか見れませんでした。しかし、スマートフォンが出たことによって、誰でもネット動画が見れるようになりました。ようやく、政府が情報を管理しないネットメディアに触れられるようになったんです。”

反日感情が強い=注目される

大阪芸術大学芸術計画学科を卒業後、北海道を拠点に活動されていた山下さん。海外で活動すると決めたときの国選びのポイントがユニークでした。

“中国は人口13億人の超大国。しかも、戦時中の日本人に対するイメージもあり、良くも悪くも知名度が高い。だったら、世界で1番日本人が嫌われているところに行こうと思い中国に渡りました。”

経済成長したあと、流行るものはエンターテイメント。今後経済が伸びると言われているBRICs(ブリックス)、ブラジル、インド、ロシア、中国の中から、反日感情が1番強いのが中国だったのです。

日本と中国の架け橋に


中国人がイメージする日本人(真面目、礼儀正しい、アニメ大好き、眼鏡などなど)を完全に演じきり、一見すると薄っぺらいと思われかねない作品。

しかし、その根底にはユーモアの力で日中の関係を良くしていこう、正しい日本への知識を提供していきたいという社会問題への意識があります。

“中国は学歴社会です。いわゆる落ちこぼれの感情のはけ口が、日本と比べて足りていません。彼らも自分よりバカな人間見て笑いたいし、自分よりアホなことやっている人を見て安心したい、励まされたいと思うのです。”

訪日観光客が増え続け、地政学的にも友好な関係を築いていかなければいけない中国。

今後も、日本と中国の架け橋になるべく活動されていくのでしょう。

ABOUTこの記事をかいた人

現代アート好きドローンライター。日中英で影響力を持つ人物になるべく瞬発力を鍛える日々です。岐阜出身、大阪芸大卒。フィリピンで英語習得後、助成金を得て渡米、NYで修行しました。執筆実績:LIG,グノシー,DRONE MEDIAなど